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『届け熱い想い!』社長の手記
Vol.28 2025年 春 -愛(いと)おしいという言葉の意味- 2025年4月
2025/04/09

 平安時代の歌人、在原行平が詠んだ『世の中のたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし』

という詩には、世の中に桜が無ければ「咲いたか、散るか」などと思い煩うことなく穏やかに過ごせるのに、という意味があるようです。(山陰中央新報R7.4.5明窓より)

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 「豊(ゆたか)さんはカッコいいねぇ」「のんちゃんの方がかわいいよ」「いやいや豊(ゆたか)さんの方が・・・」「いやいやいやのんちゃんの方が・・・」。このボケ突っ込みのようなやり取りは、長女の4歳の娘とのお風呂の中での会話です。昨年の2月、近所に越してきた長女夫婦が共働きで毎晩帰宅が遅く、妻が保育園の迎えと夕食の準備、私がお風呂担当として協力しています。

 のんちゃんにはそうちゃんという2歳の弟がいてお風呂は3人で入ります。そうちゃんはまだ幼く、体を洗い湯舟に浸かるとすぐに上がりたがります。のんちゃんはお話や遊びが大好き。湯舟に浸かると保育園で教わった遊びを始め、熱くなると湯船からいったん出て体を冷まし、再び湯舟に浸かり遊び続けます。お風呂の所要時間は毎日1時間以上。疲れますが冒頭のような会話を仕掛けてくるのんちゃんとのお風呂時間は最高の癒しとなっています。

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 広島に住んでいる次女には、かんちゃんとえなちゃんという3歳と0歳の2人の娘がいます。かんちゃんは最近ひらがなとカタカナが読めるようになりました。親に買ってもらった妖怪の本に興味を示し、文字を追いながら毎日2~3時間くらい何度も読み返しているそうです。

 先日は水木しげるロードへ連れて行ってもらい大興奮。妖怪ブロンズ像の前で名前や特徴を呟くかんちゃんに両親が妖怪検定の本を買い、我が家でかんちゃんに問題を出したところ、ほとんど全ての問題をクリア。食卓は大盛り上がりでした。

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 この二人にはそれぞれ将来、アカデミー主演女優賞やノーベル賞を受賞し大谷翔平のように世界へ羽ばたいてもらう。自分の子供にならこんな妄想をしたと思いますが、孫に対してはそんな感情は一切湧きません。とにかく無事で健康に育ってくれればいい。この想いをひとことで表すと「愛(いと)おしい」です。「自分が早く死に守護霊となって、いつどんな時も守ってやりたい」可能ならば・・・。

 これは自分の子供達には抱かなかった感情です。

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 新年度が始まりました。桜も満開です。

 「孫達に心を動かされながら、もう少し頑張ろう」と思う新年度の幕開けです。